iDeCoって知ってますか?
先日、某塾でiDeCo(個人型確定拠出年金)が話題に上がりました。
厚生労働省の発表では、iDeCoの加入者数が、平成30年8月末時点で100万人を突破したそうです。
私のiDeCoです。
個人型確定拠出年金(iDeCo)は以前401Kと呼ばれていた歴史がありますが、2016年9月から個人型確定拠出年金(iDeCo)という愛称で呼ばれるようになりました。
2017年、加入対象が専業主婦や公務員にも拡がりました。
また会社員のなかでも、企業型の確定拠出年金がある会社員はそれまでは加入できませんでしたが、企業型の確定拠出年金がある会社員も個人型確定拠出年金(iDeCo)に加入できるようになり、ほぼ全員が個人型確定拠出年金(iDeCo)にて拠出し、自分の資金を運用できるようになりました。
メリットを紹介します。
1. 掛金は全額所得控除されます。
例えば、年収500万円の方が、個人型確定拠出年金(iDeCo)を月々1万円ずつ掛け 金を支払った場合、どのくらい節税かと言うと、年間3万6,000円もの節税効果があ ります。
掛け金の上限額
月額下限 | 月額上限 | 年間上限 | |
---|---|---|---|
第1号被保険者 (自営業・無職など) |
5,000円 | 68,000円 | 816,000円 |
サラリーマン (企業年金なし) |
5,000円 | 23,000円 | 276,000円 |
サラリーマン (企業型DCあり) |
5,000円 | 20,000円 | 240,000円 |
サラリーマン (確定給付年あり) |
5,000円 | 12,000円 | 144,000円 |
公務員 | 5,000円 | 12,000円 | 144,000円 |
第3号被保険者 (専業主婦など) |
5,000円 | 23,000円 |
276,000円 |
出典 個人型確定拠出年金(iDeCo・イデコ)のメリット・デメリット | Money Lifehack
2. 運用益は全額非課税になります。
株や投資信託などで運用益が出た場合は、20%の税金が課せられますが、個人型確定 拠出年金(iDeCo)で運用益が出た場合は、運用益のすべてが非課税となります。
仮に、個人型確定拠出年金(iDeCo)月々1万円の掛金を30年間支払い、運用益3%の 場合、課税された場合と、非課税の場合の差額を見ていきましょう。(利息端数切り 上げ・利息組込み期初め)
元本合計:3,600,000円
非課税:5,802,322円
課税:5,244,751円
以上となります。
1万円を30年間貯金した元本の金額と非課税の個人型確定拠出年金(iDeCo)で運用 した金額の差額は2,202,322円の差額が出ます。
さらに、課税金額と非課税金額の差額は、557,571円の差額が出ます。
また個人型確定拠出年金(iDeCo)は複利というところもメリットです。
単利とは、元の元本のみに金利がついてお金が増えていきます。
複利とは元本に金利がついて、金利がついたお金が次の元本となりその元本にまた金 利がつきます。
では単利と複利では30年後の差額はどのようになっているか見ていきましょう。
単利:3,708,000円
複利との差額は2,094,322円もの差額がでます。
非課税もメリットですが、複利も大きなメリットとなります。
3. 個人型確定拠出年金(iDeCo)は受け取るときにもメリットがあります。
個人型確定拠出年金(iDeCo)は60歳まで受け取ることはできません。
60歳以降に積み立てた掛け金を受け取る方法は、一時金で受け取るか年金という形で 受け取るか選択することができます。
年金という形で受け取る場合は退職所得控除が適用され、公的年金と合算して70万円 までは非課税となります。
一時金という形で受け取る場合は公的年金控除が適用され、上記のように30年間、掛 け金を払い続けた場合、他の退職所得と合算して1,500万円まで非課税となります。
受け取るときもメリットを受けることができます。
iDeCoの場合、掛金を拠出していた期間(加入者期間)が退職所得控除制度の勤続年 数としてカウントされる。ただし、掛金を拠出しなかった期間は退職所得控除制度の 勤続年数にカウントされないので注意する必要があります。
さらにメリットがあり、障碍者給付金は非課税となります。
一時金で一括で受け取っても、年金という形で受け取っても、税金は一切かかりませ んし、税金がかからないので確定申告の必要もありません。
障害者給付金の支給対象者